監督役の2等書記官は…大使館がキーマンかくまう?[2017/02/23 17:03]

 金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で、国家ぐるみの犯行疑惑を全面否定している北朝鮮は「韓国の陰謀だ」ともいっています。マレーシアのクアラルンプールの北朝鮮大使館前から報告です。

 (山本志門記者報告)
 マレーシアの政治団体が北朝鮮側の対応に不満を示すため、抗議デモを行っている最中です。抗議文を大使館関係者に渡しました。現場は物々しい雰囲気になっています。そして、正男氏の殺害事件で、まさにキーマンとなっている大使館員を大使館にかくまっているとの見方が強く、現場は緊張が続いています。大使館は23日朝から車の出入りが続いていて、その度に重要参考人の2等書記官が館内にいるのかいないのか、かくまっているのかなど質問が相次いでいます。でっち上げだと大使館員が主張した以外は沈黙を保っています。北朝鮮大使館側もピリピリしていて、警察を呼んで我々を警戒するなど緊張が続いています。一方で、マレーシア警察の捜査官が正男氏の親族のDNAサンプルを入手するためにマカオに向かったとの報道に対して、警察のトップは「そのような事実はない。これからも派遣する考えはない」として完全に否定しました。ただ、ある警察幹部は「正男氏の親族がこの2日間のなかで、マレーシアに来るかもしれない」と語ったとの話もあり、情報が錯綜(さくそう)しているのが現状です。

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