マレーシア外相、北対応に不快感「嘘をつき非難」[2017/02/25 05:50]

　金正男（キム・ジョンナム）氏が殺害された事件を巡ってマレーシアの外相が記者会見し、北朝鮮の対応を批判しました。

　マレーシア、アニファ外相：「全世界がこの捜査は客観的に、公正に透明性を持って行われたことを知っている」
　マレーシアのアニファ外相は24日に開いた記者会見で、正男氏殺害事件に関連し、北朝鮮大使館の対応などについて初めて言及しました。外相は「北朝鮮の大使は捜査過程の説明を受けているが、誤った考えを持ち、嘘をつき、マレーシア政府を非難し続けている」と不快感を示しています。一方、マレーシア警察は、正男氏の遺体の目の粘膜と顔に付着した成分を分析したところ、神経性の猛毒「VX」が検出されたと発表しました。正男氏は毒殺されたことがほぼ確実になりましたが、発表では北朝鮮の関与については触れていません。マレーシア警察は25日に改めて会見を開く予定で、捜査の進捗（しんちょく）状況に注目が集まっています。