“VX2”が使われた? 犯行時のナゾを解くカギ[2017/02/25 08:55]

 北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、アメリカのニューヨーク・タイムズは、使われた猛毒「VX」はVXの化合物を2つに分けた「VX2」と呼ばれるものだった可能性があると報じました。

 24日付のニューヨーク・タイムズの電子版によりますと、VX2は混ぜる前の2つの物質それぞれ単体では人体に害はありませんが、2つを混ぜ合わせると猛毒に変化するということです。2人の実行犯がそれぞれ別々に正男氏の顔に付けることで混ざり合い、猛毒のVXとなった可能性があるとしています。VX2が使用されたと仮定すると、なぜ実行犯が2人必要だったのかという疑問や2人が生き残ることができた理由、また、正男氏が死に至るまで一定の時間がかかったことなどにも説明がつくとも報じています。さらに、2人の実行犯のうち、後から正男氏に物質を塗った容疑者の女の具合が悪くなったことともつじつまが合うとしています。

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