親族がきょうマレーシア入りか 金正男氏“殺害”[2017/02/26 11:45]

 北朝鮮の金正恩委員長の兄・金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、まだ現地を訪れていない親族が26日、マレーシアに入るという報道も出ています。

 (鈴木祥孝記者報告)
 事件発生から14日目を迎えていますが、正男氏の遺体は依然として病院に安置されたままになっています。こうしたなか、イギリスのメディアが、正男氏の娘・ソルヒ氏が26日に現地入りする見通しだと報じていて、注目を集めています。韓国メディアも、息子・ハンソル氏よりも次なる暗殺の対象になる可能性が低い妹の方がDNAサンプルの提供などのため、現地を訪れるのではないかと指摘しています。しかし、先週、一部のメディアが兄・ハンソル氏が入国したと報じましたが、その後、マレーシア当局が全面否定するなど、近親者の現地入りを巡って情報が錯綜(さくそう)する状況になっていて、今回もその真偽は不明です。一方、正男氏の遺体からは神経性の猛毒「VX」が検出されていて、26日未明に事件現場となった空港の自動チェックイン機や指示役とみられる男らが待機していた飲食店などで毒物などが残っていないか捜索しましたが、残留物は見つからなかったということです。事件からまもなく丸2週間を迎えるなか、実際に近親者が訪れれば遺体の行き先を巡る大きな転換点となります。

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