複数の化学物質が…高級マンションが犯行準備拠点か[2017/02/27 16:57]

 新たに工作拠点として浮上したのは、殺人事件とは縁遠く思える高級マンションでした。北朝鮮籍の容疑者についての最新情報をマレーシアのクアラルンプール国際空港から報告です。

 (金子陽記者報告)
 空港の出発ロビーで金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害されてから2週間が経ちました。空港は多くの利用客で混雑し、普段の姿を取り戻していますが、一方で事件について、北朝鮮の関与の疑いがますます高まっています。すでに北朝鮮に帰国したとされる容疑者4人が借りていたクアラルンプールのマンションについて警察は、犯行の準備をする拠点だったとみて捜査しています。現在、住民以外の立ち入りが厳しく規制されていて、外で住民に話を聞こうとしても警備員が遮るなど緊張が高まっている様子がうかがえます。さらに韓国メディアは、容疑者4人と北朝鮮大使館にいるとみられる2等書記官に関して、「偽名を使っていて、今回の犯行を実行するために派遣された北朝鮮の工作員の疑いがある」と報じました。そして、もう一つの焦点となっている正男氏の親族の動向ですが、「事件から10日以上、連絡が途絶えていた正男氏の息子・ハンソル氏が親族にメッセージを送った」と韓国メディアが報じています。この空港には正男氏の親族が遺体の確認などに訪れるとみて、連日、多くの報道陣が詰め掛けていますが、ハンソル氏の動向も注目されています。

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