事件から2週間 こう着状況 実行犯の女2人は起訴へ[2017/02/28 11:48]

 マレーシアで北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、地元当局が来月1日に実行犯の女2人を殺人の罪などで起訴する方針であることが分かりました。クアラルンプールから報告です。

 (山本志門記者報告)
 北朝鮮大使館には、事件のキーマンとされる2等書記官が今もかくまわれているとみられています。大使館員の不逮捕特権という高い壁を前に事件発生から2週間が経ち、膠着(こうちゃく)状況が続いています。捜査状況についてですが、実行犯の女2人については警察の勾留期限が切れるため、来月1日に殺人などの罪で起訴される見通しです。その際に、これまでの事件の経緯や2人の供述や役割などをまとめた報告書が提出される模様です。一方、すでに国外逃亡している北朝鮮籍の容疑者4人が借りていたマンションの部屋について、地元メディアは約3カ月間、契約していて、一度、契約期間が延長されていたと報じています。犯行に向けて容疑者が周到な準備を重ねたとみられる一方で、何らかの理由で計画が延びた可能性もあります。警察のトップは今月27日、正男氏の家族のDNAサンプルをいまだ入手していないとしていて、今後、息子のハンソル氏などがいつこちらに来るのかなどについて注目が集まっています。

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