トランプ大統領 初の議会演説…米国復活へ協力訴え[2017/03/01 11:46]

 アメリカのトランプ大統領は議会で初めての演説に臨んでいます。過去の議会演説では、ブッシュ元大統領が北朝鮮などを名指しし、「悪の枢軸だ」と発言。オバマ前大統領は「人種や宗教を理由に人々を標的にする、いかなる政治も拒否する必要がある」と発言をしました。大統領が議会で演説する機会は限られているなか、トランプ大統領は何を語るのでしょうか。

 (山下達也記者報告)
 トランプ大統領は今、議会で演説を続けています。今回、演説のテーマを「アメリカの精神の復活」と名付けて、強いアメリカを取り戻すと訴えています。
 トランプ大統領:「きょう、目のあたりにするのは米国精神の復活だ。小さな市民の声が大合唱になった。そして、大合唱は大きな地鳴りになった。アメリカは自国の国民を第一にすべきだ。なぜなら、それがアメリカを再び真に偉大な国にすることだからだ」
 トランプ大統領は今回、アメリカ軍を再建するために国防費を大幅に増やすと主張します。そして、イスラム過激派の壊滅を改めて主張して、イスラム教の国とも協力するというふうに付け加えました。また、メキシコでの国境の壁の建設もまもなく始めると宣言して、議会に協力を求めました。そして、入国審査の厳格化が必要だと主張して、入国禁止令の必要性を訴えました。また、雇用創出や法人税や中間層への大幅減税も打ち出しました。おおむね選挙戦の主張の延長ではありますが、あまりに悲観論が多いという批判も受けて、この後、演説の最後では「アメリカの希望」として、恐れに負けずに夢を持とうというメッセージも出す予定です。

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