「北朝鮮が容疑者交換を提案」正男氏殺害で地元報道[2017/03/12 11:46]

 金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件を巡り、マレーシアメディアは、北朝鮮が事件の容疑者ら2人の帰国と平壌で出国禁止になっているマレーシア人9人の交換を要求していると報じています。

 (高羽佑輔記者報告)
 このニュースは、現地の中国系メディア「東方日報」が消息筋の情報として伝えたものです。いわば「人質」の交換を申し出たということです。記事によりますと、北朝鮮は高麗(コリョ)航空職員のキム・ウギル容疑者と北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官がマレーシアから安全に帰国することを求めています。2人の帰国を条件に、北朝鮮が出国を禁止しているマレーシア人9人を解放すると申し出たということです。マレーシアの交渉担当者は外務省の高官、ラムラン・イブラヒム氏で、過去には韓国大使を務めていて、朝鮮半島の事情に通じているとみられています。ただ、交換の話が事実だとすれば、「事件の容疑者ら2人」と「一般の国民9人」の交換ということになり、国民的な理解を得られるのかどうか、マレーシア側は難しい選択を迫られそうです。

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