「イスラム国」関与か プーチン氏故郷で地下鉄テロ[2017/04/04 11:46]

 ロシアのサンクトペテルブルクの地下鉄で起きた爆破事件で、少なくとも11人が死亡しました。爆発のあったサンクトペテルブルクはロシア第2の都市で、プーチン大統領の出身地でもあります。爆発は地下鉄の「センナヤ広場駅」から「工科大学駅」に向かう車両の中で起きました。センナヤ広場駅はサンクトペテルブルクにある5つの路線のうち3つが交差する主要な駅で、多くの人が乗り込んだものとみられます。花が手向けられている現場近くから報告です。

 (長谷川由宇記者報告)
 爆発があった地下鉄は工科大学駅まで何とか走行したところで停車し、負傷者が救出されました。多くの人が倒れ込んだ駅前には花が手向けられています。ろうそくや花を手向ける人が後を絶ちません。3日夜にはロシアのプーチン大統領もこの場を訪れ、献花をしました。報道陣の問い掛けには答えませんでしたが、それに先立って真相解明に全力を尽くす決意を表明しています。一方の中央アジア出身とされる容疑者については、イスラム過激派との関係が指摘されています。去年、シリアへの空爆などを理由としてプーチン大統領の殺害予告を出した過激派組織「イスラム国」が犯行の背後にいるのではないかという見方も伝えられています。ロシア国内では、ここ3年ほどは大規模なテロは封じ込められていただけに今回の事件への衝撃は大きく、市民の間には動揺が広がっています。

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