「化学兵器の対応策」米が地中海からミサイル59発[2017/04/07 11:45]

 シリアで化学兵器によるとみられる空爆で多数の死傷者が出たことを受け、アメリカのトランプ政権はシリア政府軍の施設を巡航ミサイルで攻撃しました。ワシントンから報告です。

 (吉川純一記者報告)
 アサド政権に対するアメリカの初めての直接攻撃です。国防総省は、シリア政府の化学兵器による攻撃への対応策だという声明を出しました。国防総省によりますと、発射されたミサイルは巡航ミサイルのトマホークです。地中海のアメリカ海軍の駆逐艦2隻から合わせて59発がシリア政府の空軍基地、軍用機、滑走路、燃料施設などに向けて放たれました。作戦はすでに終わっているということです。シリアで化学兵器ではないかとみられる空爆があった後、トランプ政権は「アサド政権に責任がある」などと非難していました。マティス国防長官がシリア政府の軍事能力を低下させるために限定的な攻撃を行うことなど、選択肢をトランプ大統領に提示したとされていました。これに対し、シリアの国営放送は攻撃されたことを認めたうえで、「アメリカによる侵略だ」としています。

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