中国の北朝鮮への姿勢は変わるのか? 記者が解説[2017/04/08 16:42]

 アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席の初めての首脳会談が日本時間の8日に終わりました。最も注目が集まったのは、北朝鮮への対応を巡って何が話し合われたのかです。アメリカ・フロリダ州から報告です。

 (山本志門記者報告)
 (Q.今回の会談で具体策は決まらなかったが、中国が北朝鮮に対する姿勢を変えていくのは考えられるか?)
 アメリカがたとえ軍事的な選択肢をちらつかせても、「北朝鮮を守る」という中国の大方針は基本的には変わらないと思います。なぜかというと、例えば北朝鮮の生命線といわれる石油などの提供を中国がストップした場合、北朝鮮が体制崩壊、または暴発しかねないリスクが出てくるわけです。仮にそうなれば、その力の空白をアメリカや韓国が埋めてくることにつながる。つまり、結局はアメリカが軍事行動を取った場合と似たような構図になってしまうわけです。最後まで守る姿勢を続けるのは、まさに中国自身の安全保障と密接に絡んでくるわけです。今後、中国はアメリカが単独攻撃に踏み切るレッドラインはどこなのか、そして、それを北朝鮮が越えないように制裁に強弱を付けながら外交努力を続けていく。そんな板挟みの状況が続いていくことになりそうです。

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