準備に余念ない平壌市内 市民は戦争覚悟?[2017/04/14 18:19]

 15日に迫った故金日成主席の生誕105周年「太陽節」ですが、市内の様子に現在、何か変化はあるでしょうか。平壌から報告です。

 (山本志門記者報告)
 14日の平壌市内は一日中、雨が降っていますが、平壌市内を回ってみると、道行く人の手の中には花飾りを持って15日の太陽節のイベントに向けて練習に向かう姿がよく見られました。しかし、北朝鮮当局者の人と話をしてみると、アメリカの空母派遣や先制攻撃論などについての状況はよく理解していまして、話題になることも多いです。例えば「アメリカがそこまで言うのなら、我々の自尊心が許さない」と「戦争に備えるのは当たり前のことだ。日本は大丈夫なのか」という感じで、「戦争」という言葉が普通の会話で出てくる、ある意味異常な状況になっていることはいえると思います。一般市民に同じような問い掛けをしても、「断固として戦う」という答えが返ってくるように、北朝鮮側も今のアメリカの状況を踏まえ、国内の引き締めを強めてもいる訳です。こうしたなかで、15日に太陽節のイベントを迎えます。一般市民のパレードが中心ですが、ある北朝鮮関係者は、「あすは軍の存在というものが大きく強調されることになるだろう」と語るように、どういった規模や体制で北朝鮮軍が登場するのかが注目されます。そのうえで、金正恩委員長自身が、あるいは最高指導部のメンバーが演説する予定です。「核・ミサイル」、そして「アメリカ」といったキーワードを念頭に、絶対に譲らない姿勢を強調するものとみられます。

こちらも読まれています