北朝鮮情勢にロシアは? 米と同調する日本を牽制か[2017/04/28 17:01]

 日ロ首脳会談の重要なテーマとなった北朝鮮情勢は、ロシアはどのように対応しようとしているのでしょうか。モスクワから報告です。

 (長谷川由宇記者報告)
 プーチン大統領は、北朝鮮の核・ミサイル開発よりも予測不能なアメリカのトランプ政権をより深刻な脅威と受け止めていて、アメリカ軍の存在感が北東アジアで高まることを警戒しています。プーチン大統領は日ロ首脳会談後に、武力行使ではなく「6カ国協議の再開が必要」と対話を重視する姿勢を示し、アメリカに同調する日本側に釘を刺しました。ロシア外務省も、日ロ首脳会談の最中に「北朝鮮に武力介入すれば世界は破滅する」というコメントを発表しています。ロシア側は来月、北朝鮮への「万景峰(マンギョンボン)号」を使った航路を開設するなど、独自の「友好関係」をてこに北東アジアでの影響力を高めたい考えで、今後も金正恩政権を擁護する方針です。

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