トランプ氏「ひどい」と非難 安保理終了後に発射か[2017/04/29 11:48]

 朝鮮半島情勢が緊迫するなか北朝鮮は29日朝、弾道ミサイル1発を発射しました。失敗したとみられています。弾道ミサイルは、国連の安全保障理事会が北朝鮮への対応を協議するために開いた閣僚級会合の終了後に発射されました。国連本部前から報告です。

 (西尾哲也記者報告)
 国連関係者の間では、会合当日を狙った明らかな挑発行為で、緊張はさらに高まったとの見方が有力です。CNNなどは、発射されたのが海上の船などを標的にする準中距離弾道ミサイル「KN−17」だったと報じていますが、アメリカ太平洋軍によりますと、ミサイルは北朝鮮の領域を出なかったということです。閣僚級会合では、アメリカのティラーソン国務長官が、「さらなる挑発には積極的に軍事行動を取る」と述べ、先制攻撃の可能性に含みを持たせました。
 一方、中国は、対話による解決を主張し、影響力の行使に自信をのぞかせていましたが、ミサイル発射によってメンツをつぶされた格好です。また、トランプ大統領は、ツイッターで「北朝鮮は中国の願いを尊重せずに発射した。ひどい」と非難しました。まもなく、原子力空母「カール・ビンソン」が朝鮮半島の近海に入る見込みで、アメリカは北朝鮮への圧力を一層強めるものとみられています。

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