ミサイル発射に「最悪だ」 トランプ氏、どう動く?[2017/04/29 21:02]

 アメリカや中国の強い圧力にもかかわらず、またミサイル発射に踏み切った北朝鮮。そのミサイル発射を受け、「最悪だ」とツイートしたトランプ大統領ですが、今後、アメリカはどう出るのでしょうか。

 (山下達也記者報告)
 トランプ大統領はこの数日、軍事行動ではなく圧力と外交での解決にシフトしていました。そのため、ミサイル発射はショックだったと思います。ただ、トランプ政権に近い関係者によりますと、軍事行動で北朝鮮、中国を牽制(けんせい)するだけでなく、29日のような就任100日に向けて国内の支持を得ると、そのために強いことを言っていたという思惑があったということです。そうすると、トランプ大統領の怒りのツイートも核・ミサイル問題はあくまで北朝鮮と中国の間の問題だと責任を丸投げしているようにも見え、少しアメリカとしてはトーンダウンなのかもしれません。というのは、ある政府高官も中国の圧力がどれほどなのか、この数カ月、様子を見たいと言っているので、少し挑発されながらも慎重な行動を取っています。
 (Q.アメリカ国内の反応は?)
 トランプ大統領が強くあおってきたので、国内でも非常に関心が強いです。特に今回のミサイル発射は、アメリカに対する侮辱だという強い怒りの声が出ています。というのは、政権100日の前夜に発射され、国連で会合もしていました。明らかにこの日に撃つということを計画していたという指摘があります。一方で、トランプリスクによる核戦争や武力衝突の懸念の声も強くなっています。この金正恩委員長とトランプ大統領という2人の予測不能なリーダーが軍事衝突になると、それが核戦争につながりかねないという不安の声が出ています。特にホワイトハウス前でも抗議のデモが行われていますが、日本に核爆弾が落ちたように二の舞いになって、とてつもない犠牲者が出るのは絶対に避けなければいけないという声が出ています。

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