融和路線を挑発?韓国・文氏「挑発には断固、対応」[2017/05/14 21:09]

 文在寅(ムン・ジェイン)新大統領は、北朝鮮に対しては融和政策を取るといわれている人ですが、14日のミサイル発射を受けてどのような対応になるのでしょうか。新政権が発足したばかりの韓国から報告です。

 (西村香織記者報告)
 文大統領は、いきなりの挑発で非常に難しい課題を突き付けられました。北朝鮮は、融和路線を取っているという文大統領がどのような対応に出るか試したと言えそうです。文大統領は14日朝、緊急招集したNSC(国家安全保障会議)で「対話するにしても北朝鮮の態度に変化があってこそできる」と強調しました。そして、「挑発には断固、対応すべき」として北朝鮮を強く非難しました。韓国には15日、アメリカ政府の朝鮮半島担当者が訪れ、トランプ大統領との初の首脳会談の日程などが話し合われることになっています。このタイミングでのミサイル発射というのは、それを牽制(けんせい)する思惑もあったとみられます。北朝鮮は14日、ミサイルを発射することによって核やミサイルの開発をこれからもずっと続けていくんだという強い意志を示したかったものとみられます。そんななか、文大統領が対話にどのようにつなげていくのか、就任直後から手腕が問われています。

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