シリア、数千人処刑し証拠隠滅に焼却炉も 米が発表[2017/05/16 08:09]

 アメリカ国務省は、シリア政府が刑務所で正式な手続きをしないまま数千人を処刑し、証拠隠滅のために焼却炉を建設したと発表しました。

 アメリカ国務省は、シリア政府がセドナヤの軍刑務所で司法上の手続きを経ずに数千人を処刑し、一日に最大50人が殺害されたと発表しました。また、刑務所の衛星画像を公開し、遺体の焼却炉とみられる建物が建設されたことを明らかにしたうえで、「処刑した人の遺体を証拠を残さずに処理するためのもの」と分析しています。シリアのアサド政権の後ろ盾とされるロシア政府に対しては「シリアに残虐な行為をやめさせるよう責任を果たしてほしい」と求めました。16日にはスイスのジュネーブで国連が仲介するアサド政権と反体制派の和平協議が予定されていて、アメリカは今回の発表が反体制派に有利に働くことを狙ったものとみられます。

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