北“ミサイル発射”米との対話条件つり上げ狙いか[2017/05/22 11:46]

 国際社会の圧力が強まるなか、再び弾道ミサイルの発射実験を実施した北朝鮮の狙いはどこにあるのでしょうか。ソウルから報告です。

 (高橋政光記者報告)
 北朝鮮は制裁や圧力とは関係なく、アメリカ本土を射程に収める核・ミサイル技術の完成を急いでいて、これは対話に向けた条件のつり上げを目指しているともいえそうです。北朝鮮メディアが発射実験の成功を報じた「北極星2」は潜水艦発射弾道ミサイルを改良した中距離弾道ミサイルで、アメリカ軍基地のある日本を射程に収めます。また、14日に発射された「火星12」について、北朝鮮はアラスカやハワイが射程に入るとしていて、映像も交えてミサイル技術を見せつけているといえます。韓国国防省は22日の記者会見で「ミサイル発射を通じて技術の信頼度を向上させるのに意味のあるデータを確保した」との見方を示しました。つまり、固体燃料を使った発射や大気圏への再突入などの技術を着々と積み上げているといえます。北朝鮮はアメリカとの対話もにらみ、核・ミサイル保有国としての地位を固め、交渉を有利に進めたいとの思惑があるとみられます。

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