朴前大統領が初出廷 「検察の想像」と全面否認[2017/05/23 11:46]

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領と親友らによる一連の国政介入事件の裁判で、朴前大統領が初めて法廷で公判に臨み、起訴内容を全面否認しました。ソウル中央地裁前から報告です。

 (西村香織記者報告)
 逮捕から53日ぶりに姿を現した朴被告は、在任中と比べて痩せてやつれて見えました。朴被告は髪の毛をピンでまとめ、紺色のパンツスーツ姿で初めての裁判に臨み、裁判長から職業を問われ、「無職です」と答えました。法廷では、かつての親友の崔順実(チェ・スンシル)被告と事件発覚後、初めての対面となりましたが、お互いに目を合わせることなく厳しい表情で前を見据え、被告人席に座っています。朴被告は収賄など18の罪に問われていて、最大の焦点は朴被告と崔被告の共謀関係が認められるかです。23日の法廷で、朴被告は起訴内容をすべて否認し、「検察による想像だ」と非難しました。一方、検察側は「前大統領が法廷に立つのは不幸な歴史だが最善を尽くす」と述べました。今後、週2、3回ペースの裁判となりますが、検察には厳しい立証が迫られます。

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