北朝鮮 金委員長立ち会い“新型迎撃ミサイル”発射[2017/05/28 17:31]

 北朝鮮の国営メディアは、金正恩委員長立ち会いのもと、新型の対空迎撃ミサイルの発射実験に成功したと伝えました。

 朝鮮中央テレビで28日午後に公開された映像です。新型の対空迎撃ミサイルをガスの圧力などで打ち上げた後に点火する「コールド・ローンチ」と呼ばれる手法で発射したことが分かります。白い煙を上げて空中に向かってミサイルが飛んでいきます。映像では標的をミサイルが撃墜した直後しか映っていませんでしたが、撃墜の瞬間とされる写真は公開されています。発射には移動式の発射台が使われました。この発射実験は敵の無人機やミサイルの探知、迎撃を想定したものだということですが、日時や場所は不明です。また、視察する金委員長の写真も放送されました。金委員長は「目標発見、追跡能力が大きく向上し、命中精度も高まった。合格だ」と評価したということです。
 拓殖大学・武貞秀士特任教授:「北朝鮮の場合、戦闘機は古くなっていて、防空体制は十分ではない北朝鮮が、国産の能力のある迎撃ミサイルをさらに能力を伸ばしたとアピールして防空体制が万全だとPRしたい」
 一方で、アメリカ軍は現在、西太平洋の海域に空母2隻を展開しています。これに加えて、空母「ニミッツ」も派遣されることが分かりました。アメリカメディアによりますと、来月1日にワシントン州の海軍基地を出発し、西太平洋へ向かうということです。一時的にも西太平洋は異例の空母3隻態勢になる可能性があります。圧力を強めるアメリカに、北朝鮮がさらに反発する可能性があります。

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