ロシア疑惑 トランプ政権と捜査機関の緊張、今後も[2017/06/14 11:48]

 アメリカのトランプ大統領の側近とロシアとの関係を巡り、セッションズ司法長官が議会で証言し、「ぞっとする嘘だ」と自身の関与を全面否定しました。このセッションズ長官の証言は、今後のロシア疑惑の捜査にどのような影響を与えるのでしょうか。ワシントンから報告です。

 (高羽佑輔記者報告)
 トランプ大統領との関係の悪化から辞任までささやかれたセッションズ長官ですが、この日は大統領を擁護する発言を連発しました。セッションズ長官は去年の大統領選挙中に2回、ロシア大使と会っていながらも、その事実を明らかにしなかったことが問題視されていました。ところが、先週のFBI(米連邦捜査局)のコミー前長官の証言で、ロシア側との新たな接触の疑惑が持ち上がっていました。これについて、セッションズ長官は「ロシアの政府関係者との会話は記憶がない」とかわしたため、今回の証言で捜査が大きく進展することはなさそうです。一方、コミー前長官の解任に関するトランプ大統領との会話を尋ねられ、「答えられない」と回答を拒否しましたが、議会は納得しておらず、今後も追及が続くとみられています。ロシア疑惑については特別検察官が捜査を続けていますが、トランプ大統領が解任を検討しているという報道もあり、捜査機関とホワイトハウスとの緊張関係が今後も続きそうです。

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