迎撃システムTHAADめぐり 韓国が「米中の板挟み」[2017/06/17 16:04]

 今月末の米韓首脳会談を前に韓国大統領府の補佐官がワシントンを訪れ、ミサイル迎撃システム「THAAD」の導入を巡り、「アメリカと中国の板挟みになっている」と本音を漏らしました。

 韓国大統領府・文正仁(ムン・ジョンイン)特別補佐官:「韓国はアメリカと中国の間で完全に板挟みだ。2つのライバル関係にある超大国の間で、ある種の人質状態だ」
 THAADを巡ってはアメリカが追加の配備を韓国に求めていますが、安全保障を担当する文特別補佐官は配備に反対する中国から経済制裁を受けたことで多大な損失が出たと説明しました。北朝鮮については「核やミサイルの計画を凍結すれば対話に応じる」との立場を改めて主張しました。核の放棄を求めるアメリカとは異なる立場を取ることになりますが、「支持してくれるだろう」と期待を示しました。

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