核兵器禁止条約巡り交渉反対を強調 別所・国連大使[2017/06/20 09:42]

 核兵器の非合法化を目指す国連の「核兵器禁止条約」の制定交渉について、日本の別所浩郎国連大使は「出発点からして日本の目的と違う」と述べ、改めて交渉に反対する立場を強調しました。

 別所浩郎国連大使:「日本は、核兵器をなくすためには核兵器(保有)国との話し合いをしっかりして、核兵器(保有)国に協力してもらうことが重要だと、そういう観点からの主張をして参りました。そういうことから見れば今、行われている議論は出発点からして日本の目的と違う」
 国連の別所大使は19日に定例会見で、核廃絶は核兵器の保有国と保有しない国々双方を巻き込んだ現実的な措置が必要との日本の立場を改めて説明しました。そのうえで、日本が国連総会に23年連続して提出している「核廃絶決議」を例に挙げて「核保有国も賛同する形で努力を重ねてきた」と述べました。そして、「核禁止条約の交渉に参加している国々も日本のこうした努力を評価していて、賛同を得ていると思っている」として、日本の取り組みが一定の評価を得ているとの見方を示しました。

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