日系企業の中国離れが一段落 中国日本商会白書[2017/06/21 23:34]

 中国で活動する日系企業の団体が中国経済に関する白書をまとめ、人件費の高騰や日中関係の悪化が原因で、ここ数年、続いてきた日系企業の中国離れの傾向が一段落したことが分かりました。

 中国日本商会・上田明裕会長:「本白書を通じて日中両国の対話が促進され、両国間の絆が深まり、さらなる発展につながることを切に願っている」
 中国日本商会の白書によりますと、2011年度から5年連続で増え続けていた中国事業の縮小・撤退を検討する企業の割合が2016年度は減少しました。中国の市場としての魅力が増し、通信業や小売業の進出意欲が高まっていることなどが要因だとしています。また、中国が主導する巨大経済圏「一帯一路」についても、日系企業の関心が高いため、商会では連絡協議会を立ち上げ、中国側との交流や情報収集を行うとしています。

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