慰安婦財団の理事長が辞意 活動停滞の恐れも[2017/07/24 11:55]

 慰安婦問題を巡る日韓合意に基づいて設立された韓国の「和解・癒やし財団」の理事長が辞意を表明したことが分かりました。財団の活動が停滞する恐れがあります。

 金兌玄(キム・テヒョン)理事長は19日に開かれた財団の理事会で辞意を表明し、近く正式に発表される見通しです。財団は日本政府から10億円の拠出を受け、元慰安婦や遺族に現金の支給を進めてきました。ただ、現金の受け取りを拒否する元慰安婦がいるほか、文在寅(ムン・ジェイン)政権が日韓合意の成立した経緯や財団の活動を検証するなど、批判的な声も出ていました。理事長の後任が未定のうえ、財団を解散するには日本と韓国の協議が必要なため、財団の活動が停滞する恐れがあります。

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