米FRBが保有資産を早期に縮小へ 追加の利上げなし[2017/07/27 06:26]

 アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)は、金融危機以降に膨らんだ国債などの保有資産を早期に減らし始める方針を決めました。追加の利上げはせず、現状の政策金利を据え置きました。

 アメリカの中央銀行にあたるFRBは26日、金融政策を議論する会合で、政策金利を現状の「1%から1.25%」の水準に据え置きました。物価上昇のペースが鈍っていることを背景に、追加の利上げはしませんでした。一方、金融危機に対処するため、FRBが買い入れた国債など保有資産の縮小については「比較的早く開始する」という方針を決めました。早ければ9月にも始める可能性があります。ニューヨークの為替市場では、今後の利上げのペースが緩やかになるという見方からドルが売られ、一時、1ドル=111円台前半まで円高ドル安が進みました。

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