安保理、厳しい対北朝鮮制裁へ　1100億円規模[2017/08/05 11:52]

　国連の安全保障理事会は、北朝鮮の海産物や石炭などの全面的な輸入禁止を柱とする新たな制裁決議案を近く採決することが分かりました。

　安保理外交筋によりますと、新たな制裁決議案では北朝鮮の海産物や石炭に加え、鉄や鉄鉱石、鉛の全面的な輸入禁止を国連加盟国に義務付けているということです。また、北朝鮮の海外労働者を新たに雇用することを禁じ、北朝鮮企業との新たな合弁事業の設立を禁止しました。新たな制裁が実施された場合、北朝鮮の年間輸出額の3分の1にあたる1100億円規模の取引に影響が出ます。制裁強化に慎重だった中国やロシアも了承しているとみられ、安保理は日本時間の6日早朝に決議案を採決する見通しです。