「重大な懸念」表明へ 北めぐり日米と中ロに温度差[2017/08/08 11:52]

 日米や北朝鮮などが参加し、安全保障問題を議論するASEAN(東南アジア諸国連合)地域フォーラムなど一連の会合がまもなく閉幕します。北朝鮮のICBM(大陸間弾道ミサイル)発射に「重大な懸念」を表明する声明がこの後、発表される見通しです。マニラから報告です。

 (登島貴之記者報告)
 会場では、一連の外相会合の閉幕式典などが行われています。7日の会合では東南アジア各国のほか、中国やロシアなどの外相らも出席しました。北朝鮮の核・ミサイル問題については、日本やアメリカが強く非難する一方、中国やロシアは「アメリカと韓国の共同軍事演習と北朝鮮の核・ミサイル開発とを同時にやめるべきだ」と主張したということです。まもなく発表されるとみられる議長声明では、ミサイル発射などを繰り返す北朝鮮について「重大な懸念」を表明するという強い文言が盛り込まれる見通しです。これに対して北朝鮮は、声明で「北朝鮮の行動はアメリカの脅威から身を守るためのものだ」という文言を入れるよう強く要求していて、激しい応酬が続いています。

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