スーパーで保存食が売れるも グアム市民に温度差[2017/08/14 17:04]

 挑発行為を繰り返す北朝鮮を巡って、日本やアメリカなど各国が対応に追われています。北朝鮮が名指ししたグアムの島の人々、観光客はこの事態をどのように捉えているのでしょうか。

 (大石真依子記者報告)
 観光客や地元の人に特に人気の高いイパオビーチは現在、人はまばらになりつつあります。先ほどまでシュノーケルやバナナボートを楽しむ人など、地元の人いわく、いつも通りの光景が広がっていました。14日朝の地元の大手2紙の見出しを見ると、「PRAY FOR PEACE(平和を祈ろう)」「Prayers for peace(平和を祈る人々)」と、まさに今のグアムの人たちの気持ちや現状を表していると思いました。なかには具体的な行動に出る人もいて、スーパーマーケットでは水の他にドライフルーツや肉の缶詰など長期保存できる食材もよく売れているということです。また、取材したホテルでも飲み物の備蓄を増やしたり、避難場所を検討するなど、万一に備える姿が見受けられました。一方で、対策に出る国も出てきています。グアムには、人口の約4分の1にあたる4万人ほどのフィリピン人が暮らしています。移民や出稼ぎなどで来ている人が多いのですが、グアムにあるフィリピン総領事によりますと、事態がエスカレートしたら、グアムに暮らすフィリピン人を自国に返すなどの対策をまとめたプランを検討しているということです。一方で、なかには何も対策をしていないという人もいて、市民の間にも温度差があります。

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