「傾いて見えるのはデザイン」 仏の手をイメージ[2017/08/16 18:13]

 「建設中のビルが傾いた」という情報が相次ぎ、近くに住む住人らが避難する騒ぎになりました。現場は今、どのような状況なのでしょうか。

 (永井隆太郎記者報告)
 今回、騒動の発端となった建設中のホテルを正面から見ますと、現在も大きく傾いているように見えます。ちょうどその辺りで工事が行われていて、見ているこちらがヒヤリとするような印象を受けます。15日、現場周辺では通行人らが不安そうな表情で上を見ていました。しかし、「傾いて見えるのはデザインによるもの」とする建築会社の担当者の説明があったこともあり、事態は収束していて、現在は日常を取り戻しています。そもそもホテルのデザインですが、仏に手を合わせた時の手の形をイメージしているということです。タイ人の建築家などの考案によるもので、完成予想図を見ると、左右が非対称になっています。また、目視での確認になりますが、側面を見ると、担当者の説明の通り垂直に立っていて、傾いているようには見えません。この地区を管轄する行政の担当者も「15日に現場の建物の中に入って調査した結果、傾いていないことが確認された」としています。思わぬ形で話題となったホテルの建設は、来年の中ごろまでを予定していて、2019年の開業を目指しています。

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