米で“奴隷制度の象徴”記念碑撤去の動き広がる[2017/08/18 21:16]

 アメリカで人種差別への反発が強まるなか、かつて奴隷制度を認めていた南北戦争の南部連合の記念碑を撤去する動きが広がっています。

 南部連合の記念碑の撤去を巡っては、バージニア州で反対派と賛成派の衝突が起き、1人が犠牲になりました。同様の事件への警戒感や記念碑が奴隷制度の象徴となるという懸念が強まり、撤去の動きが広がっています。南部メリーランド州のバルチモアで16日、南部連合を率いた将軍の銅像が撤去されたほか、ニューヨークの大学でも関係者からの抗議が相次いだため、銅像の撤去が決まりました。一方、トランプ大統領は17日、ツイッターで「街から美しさが取り去られれば、置き換えることはできない」と銅像撤去の動きを批判しました。トランプ大統領が人種差別主義を厳しく批判しないとして混乱に拍車がかかるなか、奴隷制度を象徴する銅像の撤去に反対したことで、大統領への反発もますます、強まりそうです。

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