爆弾投下訓練で対抗… 韓国は“対話路線”を封印へ[2017/08/29 17:12]

 しばらく新たな挑発をしてこなかった北朝鮮が予告なしにミサイル発射に踏み切りました。29日午前6時前、北朝鮮が新型とみられる弾道ミサイルを発射。ミサイルは日本列島を飛び越え、北海道の東の海上に落下しました。韓国は北朝鮮のミサイル発射に対抗して、爆弾投下訓練を実施しました。ソウルから報告です。

 (高橋政光記者報告)
 相次ぐ挑発を受けて、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は北朝鮮との対話路線を封印し、厳しい姿勢を見せています。韓国軍は、ミサイル発射後の午前9時半に戦闘機4機が爆弾8発を投下する訓練を実施しました。金正恩委員長ら北朝鮮指導部を全滅させる想定だということです。また、韓国軍が今月24日に実施した新型の弾道ミサイル3発の発射実験の映像も公開されました。射程は800キロと500キロで、韓国軍は「北朝鮮全域の核・ミサイル基地など中核施設を正確に破壊できる」と説明しています。韓国では31日まで米韓合同演習が続き、9月、10月にも北朝鮮の重要記念日があります。すでに6回目の核実験や3段式のICBM(大陸間弾道ミサイル)発射は準備を終えているということで、さらなる挑発もあり得ます。韓国としては、アメリカや日本と足並みをそろえて圧力を加え、北朝鮮の挑発阻止を狙っているものの、これまで効き目はなく、厳しい状況に追い込まれています。

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