「言語道断」と北朝鮮を非難 国連安保理で議長声明[2017/08/30 11:47]

 国連の安全保障理事会は緊急会合を開き、北朝鮮を非難する議長声明を全会一致で採択しました。国連本部前から報告です。

 (西尾哲也記者報告)
 これまでの会合ではお互いの責任を追及し合う場面も多かったのですが、29日は結束をアピールする言葉が目立ちました。
 日本・別所浩郎国連大使:「安保理の結束を示す議長声明は北朝鮮に強く明確なメッセージを送っている」
 アメリカ、ヘイリー国連大使:「世界は一つとなり、北朝鮮に対抗している。疑いの余地はない」
 声明は北朝鮮に対して「言語道断である」と強く非難し、核兵器の放棄を求めました。石油の禁輸など追加制裁を模索してきた日本やアメリカは今回、具体的な要求に踏み込みませんでした。ある安保理関係者は、「報道機関向けの声明よりも強い議長声明を採択することで、中国やロシアを含む安保理の結束をアピールすることがきょうは重要だった」と説明しています。来月の国連総会には安倍総理やトランプ大統領、北朝鮮の外相らが出席するとみられていますが、それに向けた水面下の駆け引きは早くも始まっています。

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