強制退去の対象は約80万人 不法移民の優遇措置撤廃[2017/09/06 10:33]

 アメリカのトランプ政権は、子どもの時、親に連れられてアメリカに入国した不法移民の若者を強制退去させない制度を打ち切る方針を決めました。約80万人が強制送還される可能性があります。

 セッションズ司法長官は5日、アメリカ国内に約80万人いる不法移民の若者を強制退去の対象としない優遇制度について、6カ月猶予したうえで撤廃すると発表しました。セッションズ長官は、不法移民の若者がアメリカ人の雇用を奪っていると主張しました。トランプ大統領は「私の最優先の任務はアメリカ人と憲法を守ることだ」という声明を出し、議会に対応策の検討を求めました。全米各地では、制度の撤廃に反対するデモが相次いでいます。ニューヨークのトランプタワー前では、無理やり車道をふさいだなどとしてデモ参加者の34人が警察に拘束されました。

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