国際的非難のなか北朝鮮 ロシア幹部と連日接触[2017/09/08 05:54]

 安倍総理大臣はロシアのプーチン大統領と会談し、北朝鮮への制裁の強化については温度差が浮き彫りとなりました。日ロ首脳会談の舞台となった「東方経済フォーラム」には当の北朝鮮も参加しましたが、強気の姿勢を崩しませんでした。

 北朝鮮の代表団はプーチン政権の幹部と連日のように接触を重ねるなど、精力的に動き回りました。団長を務める金英才(キム・ヨンジェ)対外経済相は、プーチン政権の「ナンバー3」ともいわれるシュワロフ第1副首相や北東アジアへの経済協力を担当するガルシカ極東発展相らと相次いで面会しました。さらなる制裁に直面する可能性もあるなか、今のうちに少しでも経済協力を取り付けておこうという意図が透けて見えます。
 一方で、核・ミサイル開発を厳しく批判している日本や韓国については、激しい口調で非難しました。
 金英才対外経済相:「我々の自衛的な『核抑止力強化装置』を(日韓が)不純な政治目的で悪用するために詭弁(きべん)を弄(ろう)していることを強く糾弾する」
 国際社会からの厳しい視線のなか、北朝鮮とロシアの親密さが特に際立つフォーラムとなりました。

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