北朝鮮制裁決議直前 採決に向け水面下交渉活発(2017/09/11 16:59)

 北朝鮮に対する制裁決議は日本時間の12日朝、国連安保理で採決されます。原油の輸出量に上限を設けることなどが盛り込まれる予定ですが、こうした動きを前に北朝鮮がまた軍事的対応をちらつかせています。北朝鮮のこのような行動に対し、12日の採決に向けてアメリカをはじめ、各国の動きはどうなっているのでしょうか。

 (西尾哲也記者報告)
 アメリカと中国、ロシアによる水面下の交渉は、採決ぎりぎりまで行われる見通しです。アメリカが議長に提出した制裁決議案の最終案は、石油の全面禁輸が取り下げられたほか、金正恩委員長を制裁対象に指定することも盛り込まれず、先週、配布されたいわば「最強の制裁案」からは後退した格好です。いずれも中国が「絶対に譲れない一線」と主張してきた分野で、アメリカが配慮したようにも見えますが、ある国連関係者は「最初から盛り込めるとは思っていなかった。中国がどこまで本気になるか試したのだろう」と述べ、織り込み済みだったとの見方を示しています。一方で、最終案では北朝鮮の海外派遣労働者の受け入れを禁止しましたが、中国やロシアと合意に達したかどうかは明らかになっておらず、仮に交渉がまとまらなければ、拒否権が発動される事態も予想されています。アメリカの狙いについて、国連関係者は「高めの球を投げておくことで出方をうかがうのだろう」と分析していて、万が一、否決された場合も国際世論をバックに今後の交渉を優位に運ぶ狙いがあるとみられてます。

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