“異例の早さで決議”北朝鮮制裁に中・ロも賛成(2017/09/12 11:45)

 国連の安全保障理事会は北朝鮮に対する追加制裁を全会一致で採択しました。アメリカが提出した原案は原油の全面輸出禁止や金正恩委員長の資産凍結、出稼ぎ労働者の全面禁止など強力なものでした。しかし、修正後は原油は輸出の制限にとどめ、正恩氏の資産凍結は見送られるなど当初よりトーンダウンしたものとなり、制裁に慎重な中国やロシアも賛成に回っての採択となりました。

 (新谷時子記者報告)
 北朝鮮の核実験から1週間という異例のスピートで新たな制裁決議がまとまりましたが、交渉は採決ぎりぎりまでもつれ込みました。
 アメリカ、ヘイリー国連大使:「もし北朝鮮が危険な道を歩み続けるなら、我々はさらに圧力を掛け続ける。彼ら次第だ」
 日本・別所国連大使:「今までの積み重ねのうえに新たな重要な制裁が付け加わった。間違いなく最強の決議だ」
 今回の制裁の効果について、アメリカは北朝鮮の繊維製品の輸入禁止と労働者の受け入れ禁止で13億ドル、日本円で約1400億円の外貨収入をカットできると強調しました。一方で、当初、アメリカが掲げた原油の全面禁輸については中国やロシアに妥協し、現状の輸出量を維持する形となりました。当初の決議案について、国連外交筋によりますと、元々、アメリカ自身も満額回答を得られるとは考えておらず、国際社会の世論をバックにロシアと中国に譲歩を迫るという戦略を描いていたとみられます。これで国際社会の結束はアピールできたものの、北朝鮮の挑発行動に歯止めを掛ける保証は具体的には見つかっていない状況です。

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