中国なぜ賛成に?北への制裁「妥協できるギリギリ」(2017/09/12 17:05)

 国連の安全保障理事会で、北朝鮮に対する追加制裁決議が全会一致で採択されました。今回、なぜ中国は土壇場で賛成に回ったのでしょうか。北京から報告です。

 (前田輔記者報告)
 中国にとって今回、大きなポイントとなったのは石油の全面禁輸が回避されたことです。中国にとって、北朝鮮への石油の輸出が中朝関係の命綱ともいわれ、ある外交関係者は「妥協できるぎりぎりのラインだったのではないか」とみています。12日午後に行われた中国外務省の定例会見では、「制裁を追加するだけでは、根本的に解決できない」として、「対話による解決」も改めて強調しました。とはいえ、今回、賛成に回った中国やロシアにすれば、核汚染への懸念という意味でも北朝鮮への厳しい態度を国民に示す必要があったと思います。来月、党大会を控える習近平指導部は国際社会との協調を国内にアピールする狙いもあったと考えられます。一方、北朝鮮労働者の新規受け入れの禁止で、中国国内の不満が高まる可能性もあります。東北部の工場では、経営者が「安い費用の北朝鮮労働者は欠かせない」と繰り返し話していて、地元経済を支えていた側面もあります。中国としては、国内経済への影響を食い止めつつ、北朝鮮を対話の場に出していく努力も続けていく必要があり、板挟みの状態での対応が続いていくことになりそうです。

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