IOC総会 東京五輪の“節約”評価 大会方式調整も[2017/09/14 11:53]

 IOC(国際オリンピック委員会)はペルーで開いた総会で、東京オリンピックの準備状況を「コスト削減も含めて順調だ」と評価しました。総会の会場から報告です。

 (西尾哲也記者報告)
 総会に出席した日本の関係者は「評価は予想以上だった。IOCとの信頼関係を実感した」と表情を緩ませました。
 IOC・コーツ副会長:「(東京は)既存の施設で開催することでかなりの費用を節約している。世界を驚かせるプロジェクトになるだろう」
 総会では2024年をパリ、2028年をロサンゼルスで開催すると正式に発表しました。しかし、異例の同時決定は巨額の開催費用への懸念から立候補を断念する都市が相次いだことが背景にあり、IOCは日本に対し、「さらなるコスト削減に努めてほしい」と要求しました。このため、日本の組織委員会は復活する野球の大会方式について、費用が膨らむ総当たり戦ではなく、グループ分けをする方向で最終調整を目指しています。会場の規模や利便性ではなく、コスト削減の度合いが最も注目されるなど、オリンピックは一つの曲がり角を迎えています。

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