難航するEU加盟 トルコ大統領「もはや必要ない」[2017/10/01 23:01]

 トルコのエルドアン大統領は、長年にわたって難航するEU(ヨーロッパ連合)への加盟交渉について「もはや必要はない」と述べ、加盟断念もやむなしとの考えを示しました。

 トルコのエルドアン大統領は1日、難航するEUへの加盟交渉について「我々から交渉を打ち切るつもりはない」としたうえで、「もはやEUの一員になる必要はない」と述べ、加盟断念もやむなしとの考えを示しました。トルコはEUの前身であるEEC(欧州経済共同体)の時代から加盟を希望し、EUへの加盟交渉は2005年から続いています。しかし、人権問題などを理由にEU側は難色を示していて、交渉は遅々として進んでいません。近年、トルコはEU側と距離を置く一方で、ロシアやイランとの関係を強化しています。難民流入問題で防波堤としての役割を担うトルコと、それに依存するEU側とで関係が悪化すれば地域の安全保障にも悪影響を及ぼす恐れがあります。

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