ノーベル文学賞に日系イギリス人カズオ・イシグロ氏[2017/10/05 20:03]

 ノーベル文学賞が5日午後に発表され、受賞が期待されていた村上春樹氏は受賞を逃しました。今年のノーベル文学賞は日系イギリス人のカズオ・イシグロさんが受賞しました。大江健三郎氏以来、23年ぶりの日本人の受賞が期待された村上氏は受賞を逃しました。

 (大平一郎記者報告)
 ロンドンの大英博物館の近くにある本屋さんでは、非常に驚きをもって受け止められています。レジの前の一番良い場所、特設コーナーに先ほどまでは村上氏の本が並べられていたのですが、急きょ、イシグロさんの本に替えられました。現在、イシグロさんの本は8冊在庫があったのですが、そのすべてが今、並べられているという状況です。この本屋さんは元々、書評を書く雑誌の会社が運営しているのですが、世界中から選りすぐりの本が並べられています。そのなかでも、イシグロさんの本は非常に評判が高かったということです。全世代の人たちが買っていって、去年は100冊以上、売れているということです。今回のノーベル賞を受けて、店員は「急きょ、在庫を確認してまた仕入れなければ」と話していました。
 (Q.今回、村上氏は受賞を逃したが、そのことについて周りから反応は?)
 こちらの人たちも村上氏の受賞を期待していた声は大きかったのですが、今回、ロンドン在住のイシグロさんの受賞ということで、そちらのほうも非常に喜びをもって受け止められているようです。
 (Q.イギリスの人にとってイシグロさんはどういう存在なのか?)
 イシグロさんの本は映画にもなったということで、非常に親しみをもって受け止めているようです。本も読みやすいという評判であったり、親しみやすいという評判が聞かれました。ネイティブな英語で書かれていることが読みやすいということなんだと思います。

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