イラク軍 油田都市キルクークの奪還作戦開始[2017/10/13 21:42]

 住民投票の強行実施を巡ってイラク政府とクルド自治政府が対立を深めるなか、イラク軍はクルド自治政府が実効支配する油田都市キルクークの奪還作戦を開始しました。

 AFP通信によりますと、イラク軍は13日、クルド自治政府が実効支配するイラク北部の油田都市キルクークの奪還に向け、進攻を開始したということです。一方、ロイター通信は、クルド自治政府が「イラク軍の脅威に対抗するためだ」として、13日までにクルド人部隊6000人をすでに1万人の兵士が駐留するキルクークに増派したと伝えています。キルクークは2014年にイラク軍が過激派組織「イスラム国」の襲撃を受け、撤退して以降、ペシュメルガが実効支配しています。キルクークの帰属を巡ってイラク政府とクルド自治政府は対立していましたが、9割以上がイラクからの独立に賛成した先月のクルドの住民投票を受け、対立はさらに深刻化し、緊張が高まっています。

こちらも読まれています