「イスラム国」事実上の終焉 “首都”ラッカが陥落[2017/10/18 08:01]

 過激派組織「イスラム国」が首都と称していたシリア北部の都市ラッカが陥落しました。

 アメリカ軍が支援するクルド人主体の部隊「シリア民主軍」によるラッカ奪還作戦は6月から本格化していました。シリア民主軍は17日、スタジアムなど市内に残された「イスラム国」の拠点すべてを制圧しました。「イスラム国」はすでにラッカからシリア東部のデリゾールに首都機能を移したとみられていますが、デリゾールでもシリア民主軍とロシアやイランの支援を受けるシリア軍それぞれが攻勢を仕掛けています。首都としていたラッカが陥落したことで、「イスラム国」が2014年に樹立を宣言した「カリフ制国家」は事実上、終焉(しゅうえん)を迎えることになります。

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