“核”あえて読み飛ばしたのか? 北朝鮮の国連演説[2017/10/18 17:22]

 北朝鮮が国連に提出した声明について、原爆や水爆を含む「核開発の最終段階を終えた」という内容が盛り込まれたものの、演説で読み飛ばされて波紋を広げています。

 北朝鮮、キム・インリョン国連次席大使:「核兵器と大陸間弾道ミサイルの保有は、アメリカの明確な核による脅威への自衛手段である」
 16日にニューヨークの国連本部で開かれた核不拡散に関する委員会で、北朝鮮は改めて核兵器保有の正当性を訴えました。ただ、事前に国連に提出された声明文には、「今年、我々は核開発の最終段階を終え、原子爆弾、水素爆弾を大陸間弾道ミサイルでも飛ばす能力を持つ本格的な核保有国となった」など踏み込んだ表現が盛り込まれていました。また、「アメリカ本土全体がミサイルの射程圏内に入り、アメリカが攻撃すれば、厳しい処罰を逃れることができない」という威嚇も含まれていたものの、実際の演説では、これらの文言はカットされました。翌日の国連の会見では、読み飛ばされた部分が正式記録となるのかどうか記者から質問が相次ぎました。これに対し、国連側は「読み飛ばされたものは正式な記録にならない」と回答しました。北朝鮮がアメリカへの刺激を避けるため、あえて省いたのかどうか真意は不明です。

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