習主席「平凡ならざる」3時間20分の演説 内容は?[2017/10/18 17:02]

 共産党大会が開かれている中国ですが、18日に習近平国家主席が演説し「経済は発展し、著しい業績を上げた」とこれまでの成果を自画自賛しました。北京天安門広場前から報告です。

 (森林華子記者報告)
 (Q.習国家主席の演説はどう受け止めた?)
 人民大会堂では18日午前は習主席の演説が行われましたが、現在は各省の幹部による討論会が行われています。演説後に配られた習主席の活動報告の原稿は、中国語で68ページにわたる、まるで1冊の本のようですが、これを3時間20分にわたって習主席は読み上げました。内容ですが、1期目の実績について、反腐敗や軍や経済の改革などを挙げて「平凡ならざる5年間だった」と強調しました。さらに、2035年までに「社会主義の現代化」を実現して、建国100周年を迎える49年までには総合的な国力や国際的な影響力を高めた「社会主義現代化強国」を実現するという新たな目標を提示しました。中長期的な目標を示すことで、2期目の政権基盤を盤石にするという強い意志を感じました。
 (Q.3時間20分という長い文章を読み上げる演説の意図は?)
 長さも非常に長い演説でしたが、内容も党への忠誠を求める強さをアピールするものだったと思います。というのも、今回、習主席の「思想」が党の最高規約である党規約の「行動指針」に「毛沢東思想」や「トウ小平理論」などと並んで盛り込まれる見通しです。そのために、かつての指導者たちの前でこのような演説をすることで、毛沢東氏、トウ小平氏に並ぶ権威づけを図ったとものとみられます。

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