アメリカの攻撃を懸念か…中国特使、今なぜ訪朝?[2017/11/19 21:59]

 中国の習近平国家主席の特使が今、北朝鮮を訪れています。金正恩委員長の側近らと相次いで会食をしています。北京から報告です。

 (山本志門記者報告)
 (Q.中国の特使の訪朝はなぜ、今動きを見せたのでしょうか?)
 中国は、アメリカが年末年始にも実際に軍事行動に踏み切るのではないかという観測も出ていたんです。ですから、対話に踏み切るならこのタイミングしかないと判断した可能性があります。さらに、北朝鮮が再び核実験を行えば、大気、土壌、水など深刻な核汚染が中国の東北部に及ぶ可能性も出てきています。人が住めなくなってしまう可能性も出てくる訳ですから、何としてもこれは止めなきゃいけないと、こう考えた可能性もあると思います。さらに北朝鮮と中国はここ最近、相当関係が冷え込んでいました。この状況が続けば、北朝鮮の核・ミサイルの対象が中国にも向いてくる可能性が出てくるわけです。中国は、自らの安全保障のためにも、ここはいったん、北朝鮮との関係を修正局面に持っていかざるを得ない事情もありました。これに関連して、中国は最近、関係が悪化していた韓国との関係も急激に関係を改善しています。これは、ある関係者は、日本とアメリカが結びつきが強くなってきたためだと言っています。つまり、日米と一緒に思われないためにも中国は韓国と近づき始めたと解説しています。つまり、今回の特使派遣も含めて、大きな流れは色々と関連しているんだろうと思います。

こちらも読まれています