EUの2機関 ロンドンからアムステルダムとパリへ[2017/11/21 09:57]

 イギリスのEU(ヨーロッパ連合)離脱を控え、ロンドンに本部を置くEUの2つの機関の移転先を選ぶ投票が行われました。医薬品と金融に関する機関がそれぞれアムステルダムとパリに移すことが決まりました。

 投票はEUに加盟するイギリスを除いた27カ国が参加して行われました。ロンドンに本部がある欧州医薬品庁の移転先は3回の投票でも決まらず、最終的にはイタリアのミラノと争ったオランダのアムステルダムが抽選で選ばれました。医薬品庁は移転先の都市をヨーロッパにおける医薬品業界の一大拠点にすると表明していて、多くの都市が名乗りを上げていました。また、欧州銀行監督機構の移転先はパリに決まっています。移転先が決まった2つの機関では現在、1000人以上の職員が働いています。イギリスのEU離脱交渉が難航するなか、その後に向けた準備だけは着々と進んでいます。

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