「米朝は核兵器使うな」授賞式で被爆者が初演説へ[2017/12/10 17:37]

 ノーベル平和賞の授賞式が日本時間の10日夜に開かれます。ノルウェーのオスロでは、授賞式で被爆者として初めて演説するサーロー節子さん(85)が会見して核廃絶を訴えました。

 広島で被爆した・サーロー節子さん:「被爆者が経験したことを人類は二度と経験してはいけない。今、世界は危機の度合いが強まっている。(北朝鮮と米国の指導者は)何があっても絶対に核兵器を使ってはならない」
 サーローさんは特に、北朝鮮の金正恩委員長とアメリカのトランプ大統領に対し、核兵器を使わないよう強く求めました。平和賞はICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)が受賞します。広島で被爆し、カナダで暮らすサーローさんは、このICANと一緒に被爆体験を証言する活動を続けてきました。一方で、広島と長崎の2人の市長が現地に入り、被爆者の遺品を集めた展示会を視察しました。授賞式には被爆地の代表として出席します。
 田上富久長崎市長:「世界中の皆さんがみえて、これを見てくれると思うと少しでも関心を持って頂くきっかけになればと」
 ノーベル平和賞の授賞式は、日本時間の午後9時から始まります。

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