“首都認定”撤回を…国連総会で多数 米、一層孤立[2017/12/22 11:46]

 アメリカのトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことについて、国連の緊急総会でアメリカに撤回を求める決議が日本などの賛成多数で採択されました。今回の採決ではオーストラリアやカナダなど35カ国が棄権、さらに、安保理の採決では賛成していたウクライナをはじめ、21カ国が総会を欠席する事態になりました。

 棄権する国が相次いだことについて、国連関係筋は「賛成した国への支援を打ち切る」と警告したトランプ大統領の発言が影響しているという見方を示しました。
 トルコ、チャブシュオール外相:「(国連加盟国である)数国は開発援助を打ち切るとまで脅されている。これはいじめである。この総会は(米国の脅しに)服従などしない」
 ヘイリー米国連大使:「この投票は、アメリカの国連に対する見方と我々を侮辱した国々への見方が変わるだけだ。この投票を忘れないだろう」
 ヘイリー大使は賛成した国を改めて牽制(けんせい)しましたが、アメリカの孤立は一層、深まった形です。
 菅官房長官:「(Q.無効決議に賛成した理由について?)これまで累次採択をされてきた関連安保理決議やこれまでの当事者間の合意などに基づき、当事者間の交渉により解決すべきであるという立場だ。こうした立場を踏まえて同決議案に賛成をしたということだ」

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