五輪“融和”の一方パレード強行へ 北朝鮮の狙いは[2018/02/08 11:46]

 オリンピックで対話ムードが高まる一方で、北朝鮮は軍創建70年記念日の8日、平壌で大規模な軍事パレードを実施します。パレードの狙いはどこにあるのでしょうか。

 (高橋政光記者報告)
 北朝鮮は最新兵器を見せつけ、圧力を掛け続けるアメリカに対して核・ミサイルは絶対に放棄しないという強いメッセージを送ろうとしているんです。韓国国防省は、予定通り軍事パレードが実施されるとみていますが、今のところ、北朝鮮メディアの報道はありません。去年11月に発射実験をしたばかりの大陸間弾道ミサイル「火星15」などの兵器を公開し、過去最大規模になるとみられます。ただ、国内の祝賀行事と位置付け、海外のゲストやメディアを招待しておらず、平昌(ピョンチャン)オリンピックに配慮したとの見方もあります。アメリカと日本は北朝鮮の“ほほえみ外交”に目を奪われてはならないと警戒を強めていますが、韓国は「オリンピックを狙ったものではない」として静観する構えです。南北の融和が進むなか、米朝の溝は埋まらず、オリンピックが終わると再び軍事的緊張が高まりそうです。

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